IN THE HOUSE

山中亮平 × MASAH IN THE HOUSE スペシャルインタビュー


ラグビーを、


一瞬のブームで終わらせたくない

ラグビーを、

一瞬のブームで終わらせたくない

MASAH(以下M)
まずは、感動をありがとうございます!

山中(以下Y)
こちらこそ、応援、ありがとうございました。

M
みんなが「感動をありがとう」って言うじゃないですか。食事に行くと「お代は結構です」って言われるとか聞きますけど。

M
気づいていただいたら、だいたいそんなふうに言われますけど、ちゃんと払いますよ(笑)。でも、やっぱり「ありがとうございます」って言われるのは嬉しいですし、言われたら「こちらこそ、ありがとうございます」って自然に言葉がでてきます。

M
すごいたくさんの人が試合を見て、みんな感動したし元気をもらったんだけど、それだけに、逆に怖さもありませんか? 前回よりも盛り上がってるだけに

Y
それは、少しはありますね。W杯前と後とで、全然扱われ方が違うんで。

M
W杯って、ブームに乗っかっちゃうところがあるのは仕方ないかもしれないけれど、やっぱりこの火を消さないようにしていかなきゃいけないと思うんです。4年前、すごいメディアで取り上げられたけど、しばらくしたらすっかり聞かれなくなったときがありましたよね。

Y
そうなんですよね。一瞬のブームで終わってしまわないように、試合を観に来てもらえるよう、いろんな場所で活動することで、ラグビーのことを知ってもらえるようにしていきたいと思ってます。

M
いっぱいあると思うけど、ラグビーの良さって何だと思います?

Y
やっぱり選手1人1人がチームのために体を張って、結果として感動を与えられることじゃないですかね。スポーツって、どれも基本的にはそうだと思うんですけど。

M
試合に至るまでの過程が、子どもたちの教育にマッチしてるように思うんです。まず試合のとき、フィールドに監督がいないじゃないですか。野球とかサッカーとかやってきた人間からすると、どうやって選手に指示を出すんだろって思いっちゃいます。

Y
監督からの指示はウォーターボーイを通じて出されます。それ以外のことは、フォワード、ディフェンスのリーダーが選手たちに指示を出してます。

M
そもそもラグビーって、選手の自主性を重んじるんですよね。上からの押し付けじゃなく、個々人が考えて行動しなきゃいけないっていうところは、子どもたちの自主性を育むのに合ってるように思う。

Y
選手も考えますし、リーダー陣が選手と一緒に、どうしていくのが良いか話しあったりもします。みんなで練習時の様子や相手の試合のビデオを見ながら、先輩・後輩交えて話し合うことがすごく大切なんです。

M
スタンドプレーのようでいて、コミュニケーションを、すごく大事にしてますよね。

Y
試合の時は、その日の方向性をみんなでしっかり共有したうえで、同時に状況に合わせて修正もしていきます。いい試合ができるように、チームを進化させていくっていうのかな。そういうとこはラグビーらしさかもしれません。監督がハーフタイムで、多少試合の方向性とかを指摘されることはありますが、基本的には選手たちで話し合うんです。すべてに於いて、選手主体なので。

M
ラグビーって、ポジションごとにコーチがいるって聞いたんだけどホント?

Y
スクラム専門のコーチもいますし、ラインアウト専門のコーチもいますね。

M
コーチをとりまとめてるのが監督の仕事ってことだ。

Y
そうですね。プロデューサーがひとりいて、ディレクターとかADさんがいっぱいいるみたいな感じ(笑)。

M
コミュニケーション取るうえで、コイツ気に入らねーなっていうのはなかった? 嫌い、までいかなくても、この人の服の脱ぎ方が汚いとか、食べ方が汚いとか。一個だけ、なんか言ってもらっていいですか。ピーって入れるので(笑)

Y
(笑)、いや、みんな仲良かったですね。考えてもでてこないぐらい、ホンマ無いんですよね。なんか見つかったら、ネタとして出したいんですけど。

M
意見がぶつかったりして、喧嘩することもないの? 試合運びとか作戦の意見が違うとか。

Y
代表では、なかったですね。ポジションごとにリーダーが何人かいるんですけど、そこでしっかりと意見をぶつけ合ってるんで。選手はリーダーからの指示を共有するので、もしかしたらリーダー同士で意見がぶつかることがあるかもしれませんけど。

M
チーム内の空気はとてもよかった、と。最終的に選手は皆で、同じ方向を向いて戦わなきゃならないので、ひとりでも気持ちがズレていたら、今回みたいな結果はなかったよね。

Y
凄くよかったです。年間250日近く一緒にいるので、家族みたいにめちゃくちゃ仲良くて楽しかった。

M
でも練習は、ホントきついんでしょ?

Y
それは、もうヤバいっす(笑)。6月、7月は、めちゃくちゃしんどくて死にそうでした。

M
何が一番キツかった?

Y
6月は、宮崎で合宿をしてたんですが、早朝から8時ぐらいまで筋トレ、ランニング、バイク漕いで、ようやく朝食。10時ぐらいから、また練習が始まって昼ごはん。15時ぐらいから、また練習が始まって、19時とか20時ぐらいまでまた練習。ひたすらその繰り返しの毎日は、肉体的にも精神的にもキツかったッス。

M
それって普段、神戸製鋼で練習するときとは全然違うもの?

Y
違いますねぇ。神戸では、朝と昼だけでしたので。朝から晩まで練習って、それはちょっとやりすぎやないかなと思いながらも、キツかったスね。

M
それだけ練習を積んできたからこそ、自信もついたんだと思うんだけど、実際にW杯が始まって、初戦ロシアに勝利して、これは行けそうだぞみたいな、自信が確信に変わった感じはなかった?

Y
予選全勝するとは、多分誰も思ってなかったけど、どんな形であれ決勝トーナメントは、行けるやろとは思ってました。個人的にもこんだけやったんで、そこそこ行けるやろっていうのはありましたし。ただ誰も口にはしませんでしたけど、アイルランドには厳しいかもなって、どっかで思ってたと思うんです。世界ランキング、ちょっと前まで1位でしたから。

M
でも、結果的に勝利したのは、番狂わせっていうか、日本中が感動したよね。ホントに勇気をもらいました。そのぶん、南アフリカはどうだったんですか? 僕たちからすると、これだけ勝ち進んでるし、前回は勝ってるし、本当は勝てたんじゃないかなって思ってたとこあるんだけど。

Y
南アフリカは、もう、本当に強かったです。別格でした。想像以上に強かった。もう壁なんですよ、フィジカルが強すぎて。ボールが全然前に進まない。

M
試合中に、これはまずいな、みたいに感じたり?

Y
前半、3−5だったんですけど、点数以上にフォワードの選手たちはプレッシャーがめちゃくちゃ強いって言ってましたね。スクラムは押されるし、モールも圧倒されるし、ラインアウトも取れないところがあったり。とくにセットプレーがきつくて、なにもさせてもらえない感じがありました。

M
そういう時って、誰が奮い立たせるの? それとも、ひとりひとりが内に秘めたまま試合は続行するの?

Y
ハーフタイムでフォワードとバックスでミーティングするんです。たぶんそこで、もうやばいって思ってたんじゃないですかね。

M
山中くん個人的には?

Y
バックス陣は結構いけるっていうか、全然やれてたんで、このままの調子でやっていこうなっていう感じで話してましたけど。

M
で負けた後、ニュースとかでも、なぜ負けたのかの検証されることがあったと思うんです。やっぱフィジカル的に差が大きかった、と?

Y
セットプレーがあれだけ苦戦してたら、きついですね。それとフィジカル。ディフェンスが凄く強くて前に出られないと、やりたいことが何もできないから。セットプレイとディフェンスが強い南アフリカには、死角がなかったんです。

M
連戦の疲労回復がうまくいってなかったというのはない? ラグビーって、一試合の消耗が半端ないって言うじゃないですか。その点、ラグビー先進国はメディカルケアも進んでいて、あの連戦を戦い慣れている強豪国のほうが体のケアも進んでいたのでは?

Y
確かに疲れていたとは思います。日本代表は、毎試合ベストメンバーだったので、あまりメンバーの入れ替えがないんですが、強豪国は対戦相手に合わせて選手を調整してきます。日本代表はいつも同じメンバーが連戦するので、疲れが溜まってたのは正直あったと思います。怪我も完全には回復していなかったり。

M
それで、あそこまで戦ってきたのは本当凄い。これを一瞬のブームで片付けるわけにいかないですよね。

昨日初めて会って、


今日いきなり対談に呼ばれてます(笑)

昨日初めて会って、

今日いきなり

対談に呼ばれてます(笑)

M
実は、僕たち実際に会ったのって昨日がはじめてなんだよね(笑)

Y
はい、昨日初めて会って、今日いきなり対談に呼ばれてるなんて(笑)

M
先に人づてに紹介されて仲良くなったのは山中くんの友達で、彼からいろいろ聞かされていたんです。ファッション好きな唯一のラグビー日本代表選手だって。

Y
服は以前から結構好きで、POOLの頃からインスタとかも見させてもらってました。でもMASAHさんが具体的に何をされてる方なのか知らなかったのはホンマ、スイマセン(笑)

M
プロスポーツ選手なのに、スタイリスト付いてないんですもんね。

Y
僕のほうは、インスタ見てたので知ってるつもりでした。初対面なのに話してみたら、めちゃくちゃ面白いし、優しい方で安心しました。話も合うし気も合うし、昔から友達やったんかな思うぐらい。

M
僕も、久しぶりに仲良くなれる人だなって思った。ファッションの感性とか好みが合ってる感じがして。ファッションのことすごく、よく知ってるし、本当に服が好きなんだなって。

Y
本当は、僕より友達のほうが服好きで、いろいろ教えてもらってたんです。で、MASAHさんのことも友達から聞いて、なんか共通するとこあるなぁ、て。

M
嬉しいですね。あれだけ日本を沸かせた方にそう言ってもらえるなんて。出会う前は、試合を見てプレー姿がカッコいいなって思ってたけど、実際にお会いしてみて、スタイリストという立場からみると、こういう服を着たらカッコいいだろうなっていう思いも出てきました。

Y
それ、どんな服ですか?

M
これだけ体がいいとスーツとか着せてみたい。普段スーツって着ます?

Y
試合の行き帰りとかは、チームスーツを着ます。それ以外は、着る機会がないですね。

M
これだけ体格の人にいいスーツを着せて、バチっと決まった時の感じってコンバーションゴール(※ラグビーでトライ後に与えられるゴールキック)が決まったときに近いような気がする。

Y
どういうことっスか?(笑)

M
本筋以外のところで、もうひとつキマってプラスアルファっていうか。なんか得した、みたいな(笑)。そういう意味でも、選手に興味を持つ人が、いっぱいいるように思うよね。ラグビー以外のことも知りたいっていう。

Y
そういうことっスか(笑)。

一番下の子が、ラグビー好きみたいなんです。


まだまともに喋れもしないのに (山中)

一番下の子が、

ラグビー好きみたいなんです。

まだまともに喋れもしないのに

(山中)

M
代表として、年間250日チームと一緒に行動していたって、さっき聞いたんだけど、その間、家族がどうだったのかっていうのも気になりますね。山中、お子さんは?

Y
3人です。6歳で小学校一年生の男の子、4歳で年中さんの女の子と、2歳の男の子です。

M
4歳、2歳あたり、うちの子とも年齢が近い。お父さんがいない間、家庭はどうだったの?

Y
嫁さんは、もうすっごい大変ですよね。しかも全試合見にきてくれてたので、子供3人連れて新幹線乗ってきてくれて大変だったと思います。本当に感謝です。

M
代表入る前は、どういう風に家族と接してました? 休みの日とか、どういうパパなのかなって。ぶっちゃけ、パパ感ないじゃないですか(笑)。

Y
よく言われます(笑)。子供3人いるっていうと驚かれます。僕はプロ契約なので、平日の昼に、家で子供といることも多いんです。近所の公園連れてったり、家族で買い物いったり、普通ですよ。

M
奥さんはどういう方? 幼馴染みって聞いたけど?

Y
僕が、小学生のとき通ってたスイミングスクールで一緒だった人です。

M
幼馴染みってことは、小学校から付き合ってたの!?

Y
いや、違います、違います(笑)。小学校卒業して、中高時代は全く会うことはなかったんですけど、大学でまた出会ったんです。それで付き合い始めて、24歳で結婚しました。

M
ラグビー選手って結婚が早い人、多いよね。お子さんが男、女、男っていうのは完璧に理想的。うちは男の子2人なんだけど、女の子がいるってどうです?

Y
女の子はめっちゃ可愛いっスね(笑)。男の子は、外でボール蹴って遊んだりしてるんですが、女の子は、家で1人で人形遊びとかしてるの見ると、可愛いなって思います。

M
6歳の男の子は、今回のパパの活躍を見て、ラグビーに興味もったりしてます?

Y
全然ないっスね(笑)。神戸では試合を見に来ても、試合見んとスタンドで遊んでますから(笑)。その代わり一番下の子が、まだまともに喋れもしないのに、ラグビーめちゃくちゃ好きみたいなんです。

M
ちっちゃい子供って、わかりやすいものが好きだよね。ラグビーもチームに別れて、ボールを取り合うっていうシンプルなゲーム性は、ルールが難しいって言われるけど、わりとシンプルなゲームだし。

Y
ボールを前に投げたらダメっていうだけで、ボール持って走ってトライするだけですから

M
ラグビーって、人間の闘争本能にも通じるように思う。選手の力強さという魅力を、すごく感じる。最近は強い大人の男に憧れる子どもたちが減ってきてるじゃないですか。僕ら子供の頃、強い大人に憧れたはずなのに。ちょっと不良っぽくて喧嘩強くてみたいな人も含めてですけど(笑)。今回、ラグビーを通して、強い男性、ヒーローに憧れる子供たちが増えてくれたらいいなってすごく思いました。

Y
試合観に来てくれたり、ラグビースクールに参加したいって思ってくれるお子さんが増えたらいいなと思いますね。

ラグビーが、


これからの時代のボーダーレスな国際感覚を育てる

ラグビーが、

これからの時代のボーダーレスな

国際感覚を育てる

M
自分の子育てしていてインターナショナルスクールに入れたいとか、英語学ばせたいとか思ったりしますか?

Y
英語は特に思います。

M
うちの5歳の息子が日本代表の試合を見ていて、チームに外国人選手がいても、普通に応援するのって新しい感覚だなって思ったんだよね。サッカーで帰化して日本人っていうのとは、ちょっと感覚が違う。外見関係なく日本代表として普通に受け入れられる子供たちには、これからの時代のボーダーレスな国際感覚が育つなって。チームメイトにイシレリがいても、全然違和感ないじゃない。

Y
中島ですもんね(笑)。昔は、なんで外国人を入れるのかって問題になったりもしたんですが今はないですね。W杯が始まる前も、終わってからも、そこにフォーカスするメディアもないですし。これがラグビーだっていう風に、みんなに認識してもらえてるっていうのはいいことだなって思います。

M
娘さんは、W杯のパパをみてなんか言ってます? まだ分かんないか。

Y
そんなにわかってないみたいですね。娘は、試合を見に来ても、始まってから試合が終わるまでベンチで寝てるらしいです(笑)。そんなに興味ないみたい。

M
大会中って、家族には会えるの?

Y
試合後の夜に会います。次の日に家族は神戸に帰るんですが、週一回は会えてますね。

M
泊まるホテルは一緒?

Y
いえチームが宿泊するホテルに近い、家族用のホテルです。

M
一緒に食事して、じゃあねみたいなかんじだ。

Y
自分で、家族で泊まれるホテルを押さえられればいいんですが、試合期間中、開催地のホテルはどこもいっぱいなんです。

M
僕なんか、仕事で1泊の出張でも、家族に申し訳ないって思っちゃう。一ヶ月くらい前から嫁のご機嫌を取りにかかるんだけど、山中くんなんか家空けるの、それ以上でしょ。長いとどのくらい帰れないの?

Y
長くて一ヶ月くらいですね。

M
その時に、ちょっとこう夫婦関係こじれたり(笑)。

Y
ありますね(笑)。嫁に「私だけがしんどい」って、愚痴を言われたこともあリます。だから僕が家にいられる時は、できるだけ子供の面倒を見て、嫁さんが1人で出かけたり、好きなことをできるようにさせてあげたりとか、心がけてます。

M
食事は家でとる派?

Y
代表チームに入ってからは、家で食べることは少なくなりましたけど、基本的に家です。3日ぐらいしか家にいられなくて、またしばらく帰ってこれなかったりする時は、みんなでご飯食べに行くことも多いですね。

M
子育てに対して、山中家の教育論とかってあるんですか?

Y
あんまし、ないですけど、好きなこととか自分がやりたいこと、やりたいって言ったことはやらせてあげたいと思ってます。親がやれって押し付けることはしないですね。結構、自由な感じです。

M
怒ったりは?

Y
僕は、結構怒ることあります。とくに男の子は、結構やんちゃなんで(笑)。

M
奥さんはどうなの。うちは、嫁が、もう常に怒ってるけど(笑)。

Y
そりゃ、言うたら嫁の方が怒ってますね(笑)。嫁が怒ってるときは、僕は怒らないようにしています。両方怒ったら、逃げ道が無くなっちゃうんで、そこは考えながらやってます。

M
お子さんと、何しているときが一番楽しい?

Y
公園行って遊んでる時が一番楽しいですね。

M
家事ってやります? お風呂、入れたりとか?

Y
いわゆる家事っていうのはやってないですが、子供たちをお風呂に入れるのは僕の役目ですね。お風呂に入れる、髪の毛を乾かす、歯磨きをさせる。この3つです。皿も洗わないし、料理も作らないし、洗濯もしないです、基本的に家のことは嫁さん任せなので、子供のことぐらいですね僕がやるのは。

M
それじゃ、子供の服選びってどうしてるのかな。山中くん、服好きだから、こだわりとかありそうだけど。

Y
みんなで買い物に行った時とか、服屋さんに寄ると昔は子供たち嫌がってたんですが、最近は服好きになってきたみたい。家でも、自分たちで服選ばせてるんですよ。そうすると、自分で服選ぶのが楽しいって思うようになってきたみたいです。子供の服って、すぐにサイズアウトして着れなくなったりするので、だいたい嫁がネットで買ってますね。MASAHさんとこは、どうなんスか?

M
保育園行くときの服は嫁さんが選ぶけど、人前に出るときの服は僕が選ぶことが多いかな。僕の仕事がスタイリストだから、こういう服を着させなくちゃっていうのはないですね。アンパンマン着たいって言ったら着させるし。子供に自由に選ばせることもあります。おかげさまで服が好きだっていってくれてるんで。とくに上の子は、嫁さんの仕事も、僕の仕事も理解してきたので、そういった意味では楽しい部分も多いかな。

Y
こういう服着て欲しいとか、っていうのは無いんですか?

M
基本的に子供服って、一般的には足し算ですよね。可愛くしよう、可愛くしようっていう。ただ僕もプロなので、そこに引き算を持ってくる方が楽しいって思ってもらいたい。別にアンパンマンのTシャツでもいいんだけど。僕と今宿の子供がアンパンマンをカッコよく着てるっていうのが面白いっていう場合もあるかなって思ってるんです。

OFF THE FIELD×IN THE HOUSE


始まります

OFF THE FIELD×IN THE HOUSE

始まります

M
ラグビーのレッスンやってるところはこれからも増えてきそうですよね。子供にラグビーをやらせたいっていう親も増えてくると思うんだけど、実際のところ危なそうっていう意見もあると思いませんか?

Y
僕らがやってる本格的なラグビーは、体ができていないうちはたしかに危険なところもありますが、小学生ぐらいまでの子供がやるラグビーは全然危なくないです。タックルとかもない、腰にタオルみたいなのをつけて、それを取るっていう「タグラグビー」っていうのが主流です。最初は、そういうとこから入っていくといいと思います。

M
つまりは、追いかけっこですね!

Y
うちの子供もグランドで「パパ、ラグビーしよ!」って言ってきても、結局は追いかけっこになっちゃうんです。最初、意味がわからんかったんですけど、ラグビーボール持って走って逃げる人を追いかけるのが楽しいみたいです。

M
追いかけっこプラス格闘技なんじゃないかな。男の子の好きな遊びの要素がつまってる感じがする。そういえば山中くんは、今後、外部にアクションを起こそうとしてるじゃないですか。そのひとつにキッズスクールとかも、考えたりしてます?

Y
W杯で感動して、やってみたいと思っている子供たちにとって、ラグビーに触れるすごくいいタイミングだと思います。そういう環境を作っていきたいし、促進する活動もしていきたいですね。

M
地元だったり、所属している神戸製鋼では、キッズプログラムみたいなものは?

Y
チームとしての活動はないのですが、ときどき小学校へ行って子供たちにラグビーを教える機会はあります。そういう活動をしているチームは、いくつかあると思います。

M
キッズスクールやるとかは、考えない?

Y
やっぱりラグビーの楽しさを伝えたいので、難しいルールはいらないと思います。ボールを持ってそれでみんなが楽しくなれれば、それだけでラグビーの良さが伝わると思うので。具体的には何をやるかまでは、まだわからないですけど。

M
キッズスクール以外で、もう活動始めてることがありますよね?

Y
はい、ラグビーの精神を世界に発信するために、ラグビーにとどまらない活動をしていく『OFF THE FIELD』というプロジェクトを立ち上げました。その第一弾としてTシャツを作ったんです。53名の当選者だけが購入できるというものです。

M
さすが、瞬間最高視聴率53.7%の男!

Y
僕も服が好きなので、そういうのと結びつけられたらいいなって。ラグビーを応援してくれた人たちに返せるものって何かと考えたら、誰でも着られるTシャツだと思ったので。

M
他にも何か予定していることはあるんですか? 基本的には、ラグビーの底上げですよね。拡大と普及のために。

Y
そこはメインですね。将来的には、小学生の大会とか主催したり、サポートできるぐらいには大きくしていきたいですね。

M
どんなことやったら面白いですかね。飲食とか、どうです? 「つけ麺ジャッカル」とか「伝説のラグビー丼」とか(笑)。

Y
面白そうですね(笑)。でも飲食の心得無いんで。ラグビー以外に好きなことがファッションだったから、Tシャツって思ったぐらいなので。

M
それじゃ、いっそ僕らと一緒に、洋服作ってみません? OFF THE FIELD × IN THE HOUSEで。

Y
ありがとうございます。あらためて、ご相談させてください!

M
なんか、おこがましいですけど、洋服って必ず誰もが着るものなので、裾野を広げるのにぴったりだと思うんです。それがラグビーを普及させるためのお手伝いになるなら、ぜひ協力させてもらいますので!


山中亮平 ‐ RYOHEI YAMANAKA


中学1年まではサッカー部に所属し、中学2年から本格的にラグビーを始める。東海大仰星高校3年時には全国制覇し、早稲田大学に進学。大学選手権では優勝も経験し、4年時には日本代表に選出された。卒業後、神戸製鋼コベルコスティーラーズに入団。同年4月、ヒゲを伸ばすために使っていた育毛剤に含まれるホルモン剤がドーピング違反となり、2年間の出場停止処分を命じられる。しかし当時の神戸製鋼GM兼総監督であった、平尾誠二氏の計らいもあり神戸製鋼所での業務に従事し、2013年4月に再入団を果たした。2015年には再び日本代表に選出されるが、同年のW杯への出場は叶わず。今秋、その雪辱を果たし、W杯全5試合に出場。予選最終スコットランド戦では、最終プレーでボールをタッチキック。ホーンとともに史上初となるトーナメント戦出場を果たした。そのとき関東地区で瞬間最高視聴率53.7%を叩き出したことから、「瞬間最高視聴率男」と呼ばれている。


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> 神戸製鋼

MASAH


2003年に三田真一氏より独立。EXILEなどのスタイリングを手掛け、藤原ヒロシ氏による「the POOL aoyama」ではファミリー企画「IN THE HOUSE 」をスタートし、現在は伊勢丹で展開している。妻でモデルの今宿麻美と「SEASONING」のブランディングディレクションも行なう。


> Instagram – @inthehouseofficial


Producer:Kazunari Suzuki (IN THE HOUSE)
photographer : Nobuharu Kuroki (IN THE HOUSE)
Editer: Yasuyuki Ikeda (zeroyonlab.)

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